金融と産業の一体再生なくして真の日本経済復活はない。気鋭のエコノミストが、日本独自のマネーの流れを克明に追い、企業のバランスシートからマクロ経済まで横断的に分析、金融システム再生の処方箋を提言する。
金融不況脱出
日本経済のバランスシート再生
ISBN:978-4-532-35067-3
上製/四六判/220ページ
おすすめのポイント
金融と産業の一体再生なくして真の日本経済復活はない。気鋭のエコノミストが、日本独自のマネーの流れを克明に追い、企業のバランスシートからマクロ経済まで横断的に分析、金融システム再生の処方箋を提言する。
目次
- 第1章 歪んだ日本経済のバランスシート
1 国富喪失――第二次世界大戦に匹敵する規模に
2 戦後の預金封鎖と新旧勘定分離
3 現代日本のバランスシート問題
第2章 デット・リストラクチャリング――ミクロのバランスシート調整の現場
1 バランスシート調整とは
2 企業ベースでのバランスシート調整
3 ミクロからマクロへ
4 業種別に見たバランスシート調整
第3章 日本特有の企業金融システム――金融仲介モデルとリスクマネーの源泉
1 金融仲介モデルの日米比較
2 市場型間接金融が拡大するための課題
3 日米のバランスシート調整はどこが違う 他
第4章 資本の消失――マクロのデット・リストラクチャリング
1 公的セクターによるサポートはなぜ必要か
2 マクロベース特有のデット・リストラクチャリング問題
3 債務処理のフレームワーク 他
第5章 長期停滞から本当に脱却できるのか
1 変化の胎動
2 最終段階に向かう不良債権処理
3 バランスシート調整の道筋
4 経済再生(ルネッサンス)に向けた調整期間に
第6章 国債管理政策の新たな次元
1 バランスシート調整の「時間軸」と「長期金利」
2 構造改革後半に生じる国債市場リスク
3 国債管理政策の論点
終章 金融不況からの脱出――資本の消失を克服するための課題
著者・監修者プロフィール
みずほ総合研究所株式会社 常務執行役員・チーフエコノミスト
1982年東京大学経済学部卒。86年オックスフォード大学開発経済学修士課程修了。82年日本興業銀行に入行、2000~11年みずほ証券執行役員・チーフストラテジストなどを務める。11年7月より現職。テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」レギュラーコメンテーター、政府税制調査会委員。主な著書に『これだけは知っておきたい国際金融』(金融財政事情研究会、2015年)、『国債暴落――日本は生き残れるのか』(中央公論新社、2013年)、『20XX年 世界大恐慌の足音』(東洋経済新報社、2012年)、柴崎健との共著として『銀行の戦略転換』(東洋経済新報社、2004年)などがある。
※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。
みずほ総合研究所株式会社 市場調査部
1989年一橋大学経済学部卒。2002年一橋大学大学院国際企業戦略研究科修了。89年日本興業銀行入行。同札幌支店、興銀証券市場営業第1部、同投資戦略部、みずほ証券金融市場調査部などを経て、2014年10月より現職。横浜国立大学大学院国際社会科学府非常勤講師。主な著書に『金融緩和のもとでの国債リスク』(中央経済社、2014年)などがある。
※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。