消耗戦から脱する戦略を「ニッチ戦略」「不協和戦略」「協調戦略」に整理し、豊富な事例を基に解説。ロングセラーを大幅加筆。

競争しない競争戦略 改訂版
環境激変下で生き残る3つの選択

定価:2,200円(税込)
発売日:2021年10月13日
ISBN:978-4-532-32435-3
並製/四六版/352ページ
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85の成功事例から見えた不変の法則――「ニッチ戦略」「不協和戦略」「協調戦略」
ロングセラーを大幅加筆してリニューアル!


価格競争という不毛な消耗戦から脱し、「競争しない」状態を作ることで利益率を高める。そのための戦略を、「ニッチ戦略」「不協和(ジレンマ)戦略」「協調戦略」の3つに整理して解説します。

ニッチ戦略:リーダー企業との競合を避け、特定市場に資源を集中する戦略
不協和戦略:リーダー企業の経営資源や戦略にジレンマを起こさせる戦略
協調戦略:より強い企業と共生し、攻撃されない状況を作り出す戦略

3つの戦略に沿って、85社以上のケーススタディを収録。豊富な実践例から、成功の秘訣を見出します。
有名企業だけではなく、知られざる中小企業の成功例を多数取り上げ、様々な業種、規模の企業のビジネスパーソンが参考になる内容です。

目次

  1. はじめに

    第1章 競争しない競争戦略

    1 競争するメリットとデメリット
    [1]競争しすぎるとどうなるか
     ①医薬品卸の業界
     ②ガソリンスタンド業界
    [2]競争する5つのメリット
     ①企業の能力向上
     ②市場の成長
     ③組織の活性化
     ④多様化するニーズへの対応
     ⑤価格の低下
    [3]競争する3つのデメリット
     ①顧客志向から競争志向に
     ②必要以上の価格の下落
     ③組織の疲弊
    2 競争に関する他分野の教え
    [1]孫子の教え
    [2]生物学(生態学)からの教え
    3 競争しないことと利益の関係
    [1]ポーター(1980)『競争の戦略』
    [2]キム&モボルニュ(2005)『ブルー・オーシャン戦略』
    [3]「競争しないこと」を支持する研究
    4 競争地位の類型化
    5 リーダー企業の戦略定石
    [1]周辺需要拡大
    [2]同質化政策
    [3]非価格対応
    [4]最適シェア維持
    6 競争しない3つの戦略
    [1]棲み分け──ニッチ戦略、不協和戦略
    [2]共生──協調戦略
    7 環境激変下における「競争しない競争戦略」
    [1]「競争しない競争戦略」を後押しする環境変化
     ①アンバンドリング
      ▼CAFIS
     ②リ・バンドリング
    [2]「競争しない競争戦略」の賞味期限を縮める環境変化
     ①時間軸の短縮
      ▼ブラウン管は100年、液晶は何年?
      ▼姿を消したプリントゴッコ
     ②空間軸の消滅
      ▼ディスラプターに市場を壊された万歩計、時刻表

    第2章 ニッチ戦略──市場不適合を引き起こす

    1 ニッチの誤解を解く
    [1]「ニッチ=小さい売上」ではない
    [2]差別化とニッチは別物
    [3]集中戦略とニッチ
    [4]ニッチ「企業」とニッチ「市場」
    [5]成功をどう測るか
    2 リーダー企業を参入させない戦略
    [1]市場規模を大きくしない
      ▼明光商会
      ▼ダイソン/アイロボット
    [2]単価を上げない
      ▼赤城乳業
    [3]利益率をあまり高くしない
      ▼ナガイレーベン
    [4]市場を急速に立ち上げない
      ▼パイオニア
      ▼サウスウエスト航空
      ▼ほけんの窓口
      ▼いきなり!ステーキ
    3 「量」と「質」の軸から考えるニッチ戦略
    4 10のニッチ戦略
    [1]質限定のニッチ戦略
     ①技術ニッチ
      ▼マニー
      ▼根本特殊化学
      ▼ソラコム
      ▼ローズ
      ▼エルプ
      ▼プロネクサス
      ▼トッパン・フォームズ
     技術ニッチの追求
     ②チャネル・ニッチ
      ▼大同生命保険
      ▼チャコット
      ▼カミュ
     チャネル・ニッチの追求
     ③特殊ニーズ・ニッチ
      ▼トーシンテック
      ▼タカラベルモント
      ▼朝日印刷
      ▼レシップ
     特殊ニーズ・ニッチの追求
    [2]量限定のニッチ戦略
     ①空間ニッチ
      ▼セイコーマート
      ▼ヤマサちくわ
      ▼崎陽軒
     空間ニッチの追求
     ②時間ニッチ
      ▼LSIメディエンス
      ▼少額短期保険
     時間ニッチの追求
     ③ボリューム・ニッチ
      ▼タマス
      ▼スノーピーク
      ▼ブロンプトン
      ▼トビラシステムズ
     ボリューム・ニッチの追求
     ④残存ニッチ
      ▼東洋化成
      ▼ナガオカトレーディング/フェーズメーション
      ▼日本エボナイト
      ▼富士フイルム
     残存ニッチの追求
     ⑤限定量ニッチ
      ▼ゴアテックス
      ▼山下達郎
      ▼アメリカン・エキスプレス
     限定量ニッチの追求
    [3]質・量限定のニッチ戦略
     ①カスタマイズ・ニッチ
      ▼Knot
      ▼POS(パナソニックオーダーシステム)
     カスタマイズ・ニッチの追求
     ②切替コスト・ニッチ
      ▼クオリカプス
      ▼ホギメディカル
      ▼ツムラ
      ▼キングジム
     切替コスト・ニッチの追求
    5 ニッチ企業が成長する方法
    [1]ニッチ戦略をとった企業の成長
    [2]マルチ・ニッチ戦略
      ▼スリーエム
      ▼小林製薬
      ▼クラレ
      ▼ノーベルファーマ
    [3]チャレンジャーへの転換
    6 ニッチ戦略の事例から学べるもの

    第3章 不協和戦略──資源不適合を引き起こす

    1 資源を持つことによる不協和の発生
    [1]同質化と不協和
    [2]なぜリーダー企業は同質化できないか
    2 不協和戦略の4類型
    [1]企業資産の負債化
      ▼ライフネット生命保険
      ▼iPod
      ▼コスモ石油
      ▼スタディサプリ
      ▼ワークマン
      ▼トラスコ中山
    [2]市場資産の負債化
      ▼青山フラワーマーケット
      ▼宝島社
      ▼ソニー損保のテレマティクス保険
      ▼フェリカ
    [3]論理の自縛化
      ▼ミラーレス
      ▼リブセンス
      ▼ドゥクラッセ
      ▼GMPインターナショナル
      ▼寺田倉庫
      ▼カード上乗せ保険
      ▼アキレス
    [4]事業の共喰化
      ▼ソニー損保の走る分だけ保険
      ▼カーブス
      ▼QBハウス
      ▼SREホールディングス
    3 不協和戦略の事例から学べること

    第4章 協調戦略──競争不適合を引き起こす

    1 協調とは何か
    2 競争と協調
    3 協調戦略とバリューチェーン
    [1]バリューチェーン──企業が生む価値
    [2]自社資源によって分かれる選択肢
    [3]バリューチェーンの機能を代替・追加する
    4 協調戦略の4類型
    5 コンピタンス・プロバイダー──コア事業を受託
      ▼キュービタス
      ▼GEの航空機エンジン
      ▼星野リゾート
      ▼レコフ
    6 レイヤー・マスター──競合の中に入り込む
      ▼セブン銀行
      ▼ランドスケイプ
      ▼IQVIAソリューションズジャパン(旧IMS)
      ▼トランスファーカー
      ▼スター・マイカ
      ▼ダイナミックプラス
    7 マーケット・メーカー──新たな機能を付加
      ▼楽天バスサービス
      ▼ラクスル
      ▼イオンライフ
      ▼コスモス・ベリーズ
      ▼弁護士ドットコム
      ▼Nupp1
    8 バンドラー──他社品も組み込む
      ▼グリコ
      ▼アスクル
      ▼ホギメディカル
    9 協調戦略の事例から学べるもの

    第5章 「競争しない競争戦略」の未来

    1 競争しない企業同士の競争
      ▼料理宅配サービス
      ▼来店型保険ショップ
    2 「競争しない競争戦略」の課題
    [1]積極的にしかける必要性
    [2]3つの戦略の課題
      ①ニッチ戦略の課題
      ②不協和戦略の課題
      ③協調戦略の課題

    謝辞
    参考文献
    索引

著者・監修者プロフィール

山田 英夫(やまだ ひでお)

早稲田大学大学院経営管理研究科(ビジネススクール)教授
1955年、東京都生まれ。1981年、慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)修了後、三菱総合研究所入社。大企業のコンサルティングに従事。1989年、早稲田大学へ移籍、現在に至る。専門は競争戦略論、ビジネスモデル。博士(学術:早稲田大学)。アステラス製薬、NEC、ふくおかフィナンシャルグループ、サントリーホールディングスの社外監査役・社外取締役を歴任。
著書に、『逆転の競争戦略 第5版』(生産性出版、2020)『ビジネス・フレームワークの落とし穴』(光文社新書、2019)『成功企業に潜むビジネスモデルのルール』ダイヤモンド社、2017)『ビジネス版 悪魔の辞典』(日経プレミアシリーズ、2016)『経営戦略 第3版』(共著、有斐閣、2016)『競争しない競争戦略』(日本経済新聞出版、2015)『異業種に学ぶビジネスモデル』(日経ビジネス人文庫、2014)『ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門』(共著、日経BP、2012)『なぜ、あの会社は儲かるのか?』(共著、日経ビジネス人文庫、2009)『デファクト・スタンダードの競争戦略 第2版』(白桃書房、2008)などがある。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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