会計はビジネスパーソンの必須科目。財務3表の読み方から経営指標の見方・使い方まで、実際の決算書を用いてわかりやすく解説。

プロがやっている これだけ!会計&会社分析

定価:1,760円(税込)
発売日:2021年05月19日
ISBN:978-4-532-32405-6
並製/A5判/248ページ
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おすすめのポイント

知識ゼロでも、プロのレベルまで理解できる!

・3つの財務諸表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書)が読めるようになります。
・さまざまな経営指標を駆使して、会社の安全性や収益力、将来性を見通せるようになります。
・経営や事業のパフォーマンスを測定し、会社の値段(企業価値)が計算できるようになります。
・ROE、ROA、資本コスト、EVAといった注目の指標が使いこなせるようになります。

会計の知識や会社の経営状態をチェックできるようになることは、仕事をレベルアップする上で重要なスキル。会計と経営分析の基本について、人気コンサルタントが、実際の決算書を使ってわかりやすく解説します。

目次

  1. 序章会計は何のためにあるのか

    会計には3つの種類がある
    3つの財務諸表の役割
    1年間の経営成績や資産の状態をまとめた決算
    なぜ財務務諸表を作るのか
    会社のタイプによって異なるさまざまなルール

    第1章会社の安全性を知る──貸借対照表

    1「貸借対照表」のしくみ
    基本は「資産=負債+純資産」
    必ず返すお金、返さなくてもよいお金
    1年という基準で分かれる資産
    利息の付く負債と付かない負債
    会社はどうなると倒産するか

    2実際の決算書で分析してみよう
    中長期的な安全性を調べる
    自己資本比率はいくらあればよいのか
    一歩踏み込むCOLUMN株主資本、自己資本、純資産の違い
    業種ごとに基準が違う
    短期的な安全性を見る指標1「流動比率」
    短期的な安全性を見る指標2「当座比率」
    流動比率や当座比率が低くても心配ない業種
    流動比率が高くても資金繰りが厳しい業種
    一歩踏み込むCOLUMN自己資本比率50%、流動比率150%でも倒産する会社
    会社が窮地に陥ったときは「手元流動性」
    経営者が安心できる水準を保つ
    「手元流動性→流動比率・当座比率→自己資本比率」の順に見る
    一歩踏み込むCOLUMN高い流動比率を必要とする業種は、高い自己資本比率がいる
    危機時にはとにかく手元流動性を確保
    経営者や幹部に求められる心構え

    第2章貸借対照表を深く読む

    1「資産の部」──2種類に分かれる
    【流動資産】「現金及び預金」「有価証券」は手元流動性
    【流動資産】「たな卸資産」とは作ったものや仕入れたもの
    大塚家具とニトリの収益力に大きな差がある理由
    【流動資産】「受取手形及び売掛金」が回収できないときは【固定資産】重要な「減価償却」のしくみ
    一歩踏み込むCOLUMN減価償却費の「損金」と「費用」の計上のずれ
    一歩踏み込むCOLUMNオペレーティングリースとファイナンスリース
    【固定資産】買収で発生する「のれん」をどう処理するか
    なぜソフトバンクは会計基準を変えたのか
    【固定資産】「減損」するかどうかの基準
    【固定資産】「時価会計」で変わる資産の値段

    2「負債の部」──「1年ルール」で区別する
    「有利子負債」を計算する方法
    「支払手形及び買掛金」は支払いをすませていないお金
    将来発生する費用、「引当金」
    一歩踏み込むCOLUMN中小企業の「社債」に隠された銀行の狙い
    一歩踏み込むCOLUMN支払いサイトは「売掛金」と「買掛金」の期間も考慮

    3「純資産の部」──返さなくてもいい資金の調達源
    「資本金」「資本準備金」「資本剰余金」は会社の元手
    「利益剰余金」は過去の利益の蓄積
    「その他の包括利益累計額」で資産価値の変更を調整
    「新株予約権」は将来株式を買う権利
    一歩踏み込むCOLUMN利益剰余金がマイナスの会社で早く配当をする方法
    一歩踏み込むCOLUMN「土地再評価差額金」が生まれた背景

    4「子会社」と「関連会社」はどう違うのか
    売上高をすべて合算するのが子会社
    子会社 or 関連会社で決算が大きく変わる
    実質的な支配の状況が重要
    一歩踏み込むCOLUMN純資産で分かる会社の歴史と経営者の姿勢

    第3章会社はどうやってもうけているのか──損益計算書

    1損益計算書のしくみ
    「収入-費用=利益」の繰り返し
    一歩踏み込むCOLUMN「売上高」と「営業収益」は微妙に違う
    「4つのサイクル」を押さえる
    一歩踏み込むCOLUMN「持分法による投資利益」と「非支配株主に帰属する当期純利益」
    経営者は営業利益、投資家は当期純利益が一番大事

    2実際の決算書で分析してみよう
    まずは売上高の伸び率に注目
    売上高の伸びと原価の伸びを比較する
    作れば作るほど利益が増えるトリック
    どれだけ効率良く稼いでいるかを測る
    一歩踏み込むCOLUMN「セグメント情報」事業別・地域別の業績で詳しくチェック
    売上高は会社と社会との接点
    本業以外の収益や費用を調べる
    資産が想定したほどの利益を稼げなければ損失計上
    経営者は最後の利益、当期純利益まで責任を持つ
    一歩踏み込むCOLUMN「税効果会計」による税金額の調整
    一歩踏み込むCOLUMN日本と海外の会計基準の違い

    3収益力を測る
    効率良く稼いでいるかを見る「資産回転率」
    一歩踏み込むCOLUMN効率良く稼ぐことと安全性とは別のもの
    損益計算書は最低3期分調べる
    どんな会社が高収益と言えるのか
    同業他社と比べると分かること

    第4章会社に将来性はあるか──キャッシュ・フロー計算書

    1キャッシュ・フロー計算書のしくみ
    「営業キャッシュ・フロー」は通常の業務でのお金の出入り
    営業キャッシュ・フローは必ずプラスに
    「投資キャッシュ・フロー」はどれだけ投資に積極的かを表す
    「財務キャッシュ・フロー」はファイナンス状況や株主還元のまとめ

    2実際の決算書で分析してみよう
    営業キャッシュ・フローはどれぐらいあれば十分か
    会社の成長の源泉「フリーキャッシュ・フロー」
    「稼ぐ」と「使う」が大切
    「投資キャッシュ・フロー」に将来性を見る
    日本電産の積極的なM&Aを投資キャッシュ・フローで見る
    経営危機時でも投資を続けたマクドナルド
    バランスの良いキャッシュ・フロー計算書とは
    財務諸表の関係と指標の計算式まとめ
    一歩踏み込むCOLUMN世界の会計基準統一の歴史

    第5章経営の成果を測る、会社の値段を計算する──管理会計、企業価値

    1経営のパフォーマンスを調べる管理会計

    2「損益分岐点分析」──どこまで売ればもうけが出るのか
    損益分岐点の計算方法
    赤字にならない水準を計算する「安全余裕率」
    「固定費型」「変動費型」、そして双方の利点を持つ第3の業種
    なぜDeNAは球団を買収したのか
    一歩踏み込むCOLUMN固定費と変動費を見分けるシンプルな法則
    経営危機時はともかく費用を削る
    会社を小さくする能力があるか
    利益を増やす順番を間違えない

    3原価計算の正しい運用方法
    正確な収益が見えなくなる罠
    弱点をカバーする「直接原価計算」
    黒字化のため最低限確保する「限界利益」
    直接原価計算のデメリット
    一歩踏み込むCOLUMN値決めにつきまとう難しい問題
    コストを正確に把握する方法「ABC」

    4会社の値段はどう計算するか
    会社の値段を測る方法1「DCF法」
    会社の値段を測る方法2「EBITDA倍率」
    一歩踏み込むCOLUMN事業会社はDCFを、ファンドはEBITDAを使う理由
    会社の価値を高める方法

    第6章注目の指標で経営を深く読む──ROE、ROA、資本コスト、EVA

    1ROEとROAを使いこなす
    「ROE」──株主のお金でどれだけ稼いでいるか
    「ROA」──資産に対してどれだけ利益を生んでいるか
    なぜ株主はROEを重視するのか
    「ROEが高い=投資リターンが高い」とは限らないが……
    一歩踏み込むCOLUMNなぜ日本でROEがブームになったのか
    ROEとROA、どちらが大切か
    ROAを高めてからROEを高めるのが本筋
    経営者は負債にも責任がある
    「高ROE企業=優良企業」は本当か
    安易な「自社株買い」の落とし穴
    短期的な安全性にも問題が出る懸念
    実際の会社のROEとROAを見てみよう

    2「資本コスト」でめざすべき目標を決める
    株主から調達したお金はコストが高い
    純資産の調達コストを計算する──「CAPM」
    会社には調達コストを上回る利益が必要──「WACC」
    トヨタはなぜ多額の有利子負債を持つのか
    ROEを軽視してはいけない。でも振り回されてはいけない

    3ROEやROAの次に注目される指標「EVA」
    ROA、WACCと似ている点、異なる点
    EVAがもたらす大きな経営効果
    経営指標は「人や社会を幸せにする経営」実現のための道具

著者・監修者プロフィール

小宮 一慶(こみや かずよし)

経営コンサルタント。株式会社小宮コンサルタンツ代表。十数社の非常勤取締役や監査役、顧問も務める。1957年、大阪府生まれ。81年に京都大学法学部卒業後、東京銀行(現・三菱UFJ銀行)入行。在職中の84年から2年間、米ダートマス大学タック経営大学院に留学、MBA取得。91年、岡本アソシエイツ取締役に転じ、国際コンサルティングにあたる。その間の93年初夏には、カンボジアPKOに国際選挙監視員として参加。94年からは、日本福祉サービス(現・セントケア・ホールディング)企画部長として在宅介護の問題に取り組む。96年に小宮コンサルタンツを設立し、現在に至る。2014年に名古屋大学経済学部客員教授に就任。
著書は、『小宮一慶の実践!マーケティング』『小宮一慶の「日経新聞」深読み講座2020年版』『日経ビジネス人文庫 「一流」の仕事』(以上、日本経済新聞出版)『日経新聞の数字がわかる本』(日経BP)『「1秒!」で財務諸表を読む方法』(東洋経済新報社)『どんな時代もサバイバルする会社の「社長力」養成講座』(ディスカヴァー携書)『あたりまえのことをバカになってちゃんとやる』(サンマーク出版)など多数。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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