SDGsを事業戦略に組み込め! 約20年にわたり世界最大の食品会社を率いてきた著者が語る、食品産業の未来。なぜ、ネスレは、「食品メーカー」から「栄養・健康・ウェルネス企業」へと転身をはかったのか。

定価:2,750円(税込)
発売日:2021年04月20日
ISBN:978-4-532-32393-6
上製/四六判/248ページ
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SDGsを事業戦略に組み込め!
なぜ、世界最大の食品会社は、「食品メーカー」から「栄養・健康・ウェルネス企業」へと転身をはかったのか。約20年にわたり同社を率いてきた著者が語る。

「よいものを、より多くつくる」が、かつての食品業界の目標だった。しかし、世界人口が増える一方で、高齢化や慢性疾患の増加、高まる健康意識など、食を取り巻く環境は激変している。持続可能性や資源保護、環境問題など、幅広い課題に取り組む必要がある。こうした状況の変化に対処できるかどうかで、この先の成長が決まる。

また「生命科学」の各分野で研究が進み、食生活と健康の関係が解明されつつある。そこで得られた新たな解決策を活用して、わたしたちが食習慣を変えれば、健康状態を最適に保ち、防げる病気もある。これからの数十年で、食品業界は、「健康」を切り口としたイノベーションの波を起こすだろう。さまざまな状況で生きる人たちの健康状態が、先進的なテクノロジーによって軒並み改善される。21世紀の急性および慢性疾患の予防と治療には、科学的知見をもとに個別化した「栄養」が大いに効果を発揮して、医療費の削減も実現できるだろう。

世界最大の食品会社であるネスレを約20年にわたり率いてきた著者が語る、食品産業の未来。食品の工業生産の起源から、最先端の「ニュートリゲノミクス」までを俯瞰し、その可能性と課題を探るとともに、ヘルスケア分野に事業領域を拡げるネスレの新たな食企業への挑戦を語る。

「ネスレを『食品メーカー』から『ウェルビーイングの会社』へ。2000年にわたしはその可能性について考えていた。ウェルビーイング(心身ともに健康で幸せな状態)を支えるのは、人生のさまざまなステージとライフスタイルに適した、バランスの取れた健康な食生活だ。(中略)当初は、「食品」「製薬」「化粧品およびパーソナルケア製品」の会社を3つの軸とし、新しい業界をつくるという構想だった。が、消費財業界と製薬業界のビジネスモデルはまったく異なるという理由で、ネスレの取締役会は薬品会社を除くと決定した。こうしていよいよ、「栄養・健康・ウェルネス企業」という長期的な戦略目標が定まった。めざすのは、ひとりひとりに適した食生活と健康管理の提案である」(本文より)

(おもな内容)
・高齢化や慢性疾患の増加で、食を取り巻く環境はどう変わったか?
・生命科学の新領域がもたらす、新たな解決策とは?
・工業化で劇的に変わった食品は、人類の進歩にどう貢献してきたか?
・増え続ける世界の人口の健康と命をどう守るか?
・遺伝子研究は、食品やわたしたちの食事のあり方をどう変えるか?
・なぜネスレは「栄養・健康・ウェルネス企業」へと転身をはかったのか?
・政府や市場が果たすべき役割とは?
・わたしたちに求められる食習慣の変化とは?

目次

  1. 第1章 未来の栄養

    第2章 食品の工業生産、その始まりから今日まで

    第3章 増え続ける人口の健康と命を守る

    第4章 生命科学がもたらした革命

    第5章 食品メーカーの未来――ネスレの挑戦

    第6章 政府と市場の役割

    第7章 求められる食習慣の変化

    第8章 未来に向けて何ができるか

著者・監修者プロフィール

ピーター・ブラベック‐レッツマット(ぴーたー・ぶらべっくーれっつまっと)

ネスレ名誉会長。1968年、アイスクリームの販売担当者、プロダクトマネジャーとしてネスレでのキャリアをスタート。チリやエクアドル、ベネズエラで働いた後、スイスのヴェヴェーにある本社へ異動。92年よりエグゼクティブ・バイスプレジデント、97年より最高経営責任者(CEO)、2005年よりCEO兼会長、2008年より会長として、約20年にわたり世界最大の食品グループを率いる。2001年には「食品メーカー」から「栄養・健康・ウェルネス企業」への転身を宣言。ヘルスケア分野に事業領域を拡げ、新たな食企業への変革に挑む。2017年より現職。世界経済フォーラム(ダボス会議)の最高意思決定機関であるファンデーション・ボードの副議長も務める。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

小川 敏子(おがわ としこ)

翻訳家。東京生まれ。慶應義塾大学文学部英文学科卒業。小説からノンフィクションまで幅広いジャンルで活躍。訳書に、ジェシー・ニーレンバーグ『話し方の心理学』、ルース・ドフリース『食糧と人類』、クレオ・コイルの「コクと深みの名推理」シリーズなどがある。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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