中小企業だったTDKに入社、若くして経営の中枢に携わることになった著者が、歴代トップとともに奮闘を続けた半生を率直に記す。

私の履歴書 神田のサンマとニューヨークの青空

澤部肇
定価:本体1,600円+税
発売日:2020年11月04日
ISBN:978-4-532-32348-6
上製/四六判/216ページ
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おすすめのポイント

●2019年12月に連載して好評だった澤部肇TDK元会長の「私の履歴書」を単行本化。

●著者は大学を卒業した1964年、東京電気化学工業(現TDK)に入社。同社は、東京工業大学の電気化学科が発明したフェライトという磁性材の技術に鐘淵紡績(現カネボウ)が資金を投じて1935年に創業した、いわば大学発ベンチャーの走りのような会社。当時、東京・神田の6階建てのビルを間借りしていたTDKはその後、世界的な優良企業へと業容を拡大していく。同社の歩みと自身の半生を振り返る一冊。

●著者は、工場や経理部などで厳しい上司の薫陶を受け、若くして社長室(のちの経営企画部)に配属される。ここで、同社の中核的な創業メンバーである3代目社長の素野福次郎氏、4代目社長の大歳寛氏の謦咳に接し、仕事や人生の諸々をじかに教わる幸運に恵まれる。中小企業だった同社は、音楽用カセットテープが大ヒットしたのを機に時ならぬ急成長企業となり、ニューヨーク証券取引所の上場を果たす。この間、著者は社長室の一員として経営を支え、貴重な経験を重ねた。その後、テープ事業を立て直し、磁気ヘッド事業では辣腕を振るい、社長に就任。ITバブル崩壊を乗り越え、新興のATLを買収して世界的な電池メーカーの礎を築いた。

●書籍としてまとめるにあたっては、好評だった新聞連載と同様に紙幅の多くを経営中枢での興味深いやりとりに割いている。著者の人柄を反映した率直な心情の吐露が、本書をいっそう魅力的なものとしている。

目次

  1. 第1部 門前の小僧
     無名の小さな会社にもぐりこむ/秋田での研修でふるさとに出会う
     「あほはいらん」と言われた玉川事業部/岩谷さんの1000本ノック
     1969年大量採用/日曜の大歳学校でマネジメントのイロハを教わる
     ほか

    中休み
     母を励ました亀田タマ先生/こいつはそんなタマじゃねえよ
     高校時代の二人の友、生涯の友に  

    第2部 あほは人の3倍やれ
     黄金時代の終わりと初めての長期計画/「御庭番」扱いで苦労したテープ事業部
     後味が悪かった幻の電池会社買収/電気を消せとよく言っていた佐藤さん
     ないないづくしでルクセンブルグへ/欧州証券市場での現地法人上場を画策
     ほか

     おわりに--人生おとぎ話

著者・監修者プロフィール

澤部 肇(さわべ はじめ)

1942年東京都生まれ。64年早稲田大学政治経済学部卒業。同年東京電気化学工業株式会社(現TDK株式会社)入社。取締役記録デバイス事業本部長を経て、98年代表取締役社長に就任。2006年代表取締役会長、12年相談役。19年相談役退任。社外役員として、旭硝子株式会社(現AGC株式会社)社外取締役、帝人株式会社社外取締役などを歴任。現在は、在東京ルクセンブルク大公国名誉総領事、早稲田大学評議員会会長などを務める。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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