常識を覆し、革新を生み出せるか? それとも、旧いルールに縛られ、呪縛に陥るか? 組織内外の制度や文化の「危険性」を認識し、その「見えない力」を最大限に引き出す論理を解き明かす。
ISBN:978-4-532-31165-0
上製/四六判/336ページ
おすすめのポイント
常識を覆し、革新を生み出せるか? それとも、旧いルールに縛られ、呪縛に陥るか? 組織内外の制度や文化の「危険性」を認識し、その「見えない力」を最大限に引き出す論理を解き明かす。
目次
- 序章 制度と文化のレンズで見る企業社会
第1章 企業文化論ブーム・再考
1 組織文化の発見
2 「組織文化の再発見」の意味と意義
3 企業文化ブームの彼方に
第2章 組織文化の光と翳
1 組織文化の定義と諸要素
2 組織文化の機能
3 統一文化仮説の諸問題
4 新しい組織文化像に向けて
第3章 組織アイデンティティのダイナミクス
1 ユニークさの謎
2 組織アイデンティティ論の誕生
3 組織アイデンティティの機能
4 組織アイデンティティをめぐる諸問題
5 組織アイデンティティのゆくえ
まとめ1
第4章 組織理論におけるパラダイムシフト――効率性モデルを超えて
1 チャンドラー――最適解の戦略と最適解の構造
2 フリグスタイン――「最適解」をめぐる権力闘争
3 フリグスタインに見られる制度論的発想
第5章 新制度派組織理論のエッセンス――組織は流行にしたがう
1 組織をめぐる制度の神話性
2 新制度派組織理論の誕生
3 新制度派組織理論のエッセンス
4 組織は流行にしたがう――組織の類似性と制度的環境
第6章 新制度派組織理論のレンズで見る企業社会
1 新制度派組織理論の展開――非営利組織から企業組織へ
2 企業社会の分析のための基本的フレームワーク(1)――問題設定
3 企業社会の分析のための基本的フレームワーク(2)――分析ツール
4 制度と文化の呪縛を越えて――新制度派組織理論の問題点と組織と個人の主体性
まとめ2
第7章 文化の呪縛からの脱却――社会化過剰の組織観と人間観を超えて
1 鉄の檻としての文化と「役割距離」
2 組織理論における制度・組織・個人の相互規定関係
第8章 文化の起業家、制度の起業家――複合戦略モデルの構想
1 道具箱としての文化――社会化過剰の人間観を超えて
2 行為戦略と経営戦略の接点
3 制度固有のロジック――社会化過剰の組織観を超えて
4 文化の起業家、制度の起業家
注
索引
著者・監修者プロフィール
一橋大学大学院商学研究科教授。1955年生まれ。1977年東京大学文学部卒(心理学)。1984年東北大学大学院博士課程中退(心理学)。1986年シカゴ大学大学院修了(Ph.D.)(社会学)。東北大学文学部助手、茨城大学人文学部助教授、一橋大学商学部助教授・同学部教授を経て、2000年から現職。 <主な著書>『フィールドワーク』、『Kamikaze Biker』、『組織と経営について知るための実践フィールドワーク入門』 <主な論文>「制度固有のロジックから『ポートフォリオ戦略』へ」、『労働現場の民族誌』などがある。
※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。
早稲田大学文学部教授。1962年生まれ。1985年東京大学文学部卒(社会学)。1992年東京大学大学院博士課程単位修得退学(社会学)。東京大学文学部助手、東京外国語大学外国語学部講師・同学部助教授、立教大学社会学部助教授を経て、2003年から現職。 <主な分担執筆書>『企業文化論を学ぶ人のために』(梅澤正・上野征洋 編)、『証言・日中合弁』(園田茂人 編)、『講座社会学7 文化』(宮島喬 編) <主な論文>「組織アイデンティティの現代的変容』、「組織をめぐる文化と制度」、「構築主義的組織観の彼方に」など
※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。