世界に類を見ない文系・理系の分離に代表される、日本人のタコ壺意識が、この国を行き詰まらせる。研究者・実務家が日本社会の構造的問題点を対談形式であぶり出す。
文系・理系対談 日本のタコ壺社会
ISBN:978-4-532-26447-5
並製/新書判/240ページ
おすすめのポイント
知的興奮を呼ぶ、まったく新しい日本論!
文系・理系両極のキャリアを重ねた麻布卒の同期生による、この国の閉塞感の原因を問い、その解決策を考える対談集。
このままで日本は本当に大丈夫なのか、必要な改革がなかなか進まない原因はどこにあるのか、我々が皆、自身の属する閉鎖的な組織(タコ壺)にどっぷりつかり、内輪のルールや「空気」に従うのが当然だと思っていることに原因があるのではないか――。
文系・理系の無意味な「区別」への疑問を端緒に、タテ割りを排し、既得権に切り込み、現状を打開するための方策を考える。
目次
- 第1章 文系・理系の区別はタコ壺社会の出発点
第2章 理系の問題は何か
第3章 文系の問題は何か
第4章 文系・理系共通に必要な数学力と語学力
第5章 大学とタコ壺社会
著者・監修者プロフィール
1956年生まれ。麻布高校・東京大学理学部卒業。高エネルギー素粒子物理学。米国スタンフォード大学線形加速器研究所での研究で博士号取得後、東京大学理学部助手、米国ローレンスバークレー研究所研究員、東京大学大学院理学系研究科教授、同研究科長・理学部長を経て、2014年から東京大学副学長。著書に『素粒子の物理』(東京大学出版会2006年)
※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。
1955年生まれ。麻布高校・東京大学法学部卒業。
1979年農林水産省入省。在ドイツ大使館1等書記官、大臣秘書官、食糧庁計画課長、農業協同組合課長、大臣官房秘書課長、水産庁漁政部長、消費・安全局長、経営局長等を経て、2016年6月農林水産事務次官。2018年7月農林水産省を退官。
著書に『農政改革-行政官の仕事と責任-』(日本経済新聞出版社、2019年)『文系・理系対談 日本のタコ壺社会』(日経プレミアシリーズ、共著、2020年)。
※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。