魚ヘンの漢字は日本産? 中国の文字が独自の発達を遂げた、日本の漢字の奥深さを面白く平易に解き明かします。餃子はおめでたい?

遊遊漢字学 中国には「鰯」がない

定価:本体1,000円+税
発売日:2020年08月12日
ISBN:978-4-532-26435-2
並製/新書判/344ページ
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おすすめのポイント

●日経新聞の日曜日朝刊最終面の名物コラム「遊遊漢字学」が1冊の新書になりました。2020年春まで3年余りにわたって連載されていたため日曜朝の風物詩の感もあったこのコラムは、根強いファンから終了を惜しまれましたが、ついに待ちに待った単行本化! 全161話のコラムをいつでもどこでも好きなところから、もちろん一気読みもできてしまいます。
●本書の冒頭で著者は、漢字をルーツに持つひらがなやカタカナが嫌いという日本人はいないのに、なぜ漢字が好き嫌いの対象になるのか、それは非常に便利な道具であることの裏返しではないか――との持論をのべ、日本語における漢字や漢字熟語の意味・用法の変遷とその背景を、1回1文字、もしくは1熟語・成語を例にわかりやすく述べていきます。どのコラムも読後ハッとさせられる気づきに満ちたコラムばかりですが、1話800字強というコンパクトさゆえ、1話=見開き2ページの落とし噺集のような本となり、読者は興味のある文字や熟語・成語から豊穣な漢字の海にこぎ出していくことができます。
●新聞連載のため、ときどきの出来事や季節を意識した漢字や熟語が題材に選ばれていることも、系統だった教科書的な漢字の本に較べるとバラエティに富み、日常会話のスパイスにもなる蘊蓄集としてももってこいです。

目次

  1. 第一章 「北」の年の漢字
    すききらいのある文字
    「漢字」の「漢」とは?
    「漢」はもともと川の名
    「櫻」と二階の女
    「陽春」――陽極まりて陰生ず
    「花」は「華」の簡略字形だが…
    ほか 

    第二章 「災」の年の漢字
    「孟母三遷」教育ママの元祖
    「卍」を「まんじ」と読む理由
    「豆」は食べるマメではなかった
    権威をなぜ「泰斗」とよぶか
    茶碗でメシ食う日本人
    ほか

    第三章 「令」の年の漢字
    令和の「令」は「霊」のあて字
    まずは「門」から入れ
    流れに「枕」し詭弁ふるう
    幸福は誠意を「奏」でる先に
    《羊》と《大》を組み合わせると
    ほか

著者・監修者プロフィール

阿辻 哲次(あつじ てつじ)

京都大学名誉教授、漢字文化研究所所長
1951年大阪府生まれ。2017年に京大を定年退職後、京都・祇園の漢字ミュージアムにて漢字文化に関する生涯学習事業に参画する。専門は中国文化史。人間が何を使って、どんな素材の上に、どのような内容の文章を書いてきたか、その歩みを中国と日本を舞台に考察する。著作は多数。近著に『日本人のための漢字入門』。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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