異常気象、感染症、食糧危機……従来の前提が崩れるいま、今後10年で地球がどう変わるのか。最新データを基に丁寧に読み解く。
データでわかる 2030年 地球のすがた
おすすめのポイント
相次ぐ豪雨・台風による被害。
一気に世界中に拡大する感染症。
魚や水など、急速に身近になってきた食糧問題。
「うさんくさい」「きれいごと」だと思われてきた「地球全体の問題」について、
一般の人々も切実なテーマとして関心を寄せるようになりつつある。
企業も「規制があるから仕方なく対応」「環境問題に配慮しすぎると成長が止まる」
といった旧来型の発想からの転換を求められている。
本書は、いま世界でなにが問題視されているのか、
このままの状態が続くと近い将来世界がどうなるのかを、
一般層に向けてわかりやすく説明する。
取り上げるのは気候変動にともなう天災、食糧危機。
フードロスや、乱獲による水産資源の減少、そして「水リスク」。
コロナ問題で一気に他人ごとではなくなった感染症問題。
さらに途上国の工場をめぐる人権問題など、我々をとりまく課題について、
ひととおり理解ができるようにする。
一般ビジネスパーソンに向けて、先行する欧米企業がどのような動きをし、
投資家がどう見ているのかといった内容を紹介する。
目次
- 第1章 顕在化した気候変動の猛威
第2章 迫りくる食糧危機の実態
第3章 消える森林と食品・小売企業への影響
第4章 食卓から魚が消える日
第5章 水をめぐる社会紛争--日本は世界有数の水リスクにさらされている
第6章 感染症の未来--コロナの次のリスクはどこに
第7章 世界のパワーシフト--日米欧の中間層割合が5割から3割に激減
第8章 サプライチェーンのグローバル化と人権問題
第9章 メガトレンドの理解度が勝敗を決する時代へ
著者・監修者プロフィール
株式会社ニューラルCEO。
ハーバード大学大学院リベラルアーツ(サステナビリティ専攻)修士。サンダーバード・グローバル経営大学院MBA。東京大学教養学部(国際関係論専攻)卒。日本で2013年からサステナビリティの重要性を発信し、ESG投資という概念を日本で普及させた一人。機関投資家、外資企業コンサル、大手上場企業の間で人気のニュースサイト「Sustainable Japan」の編集長も務める。環境省ESGファイナンス・アワード選定委員や国際会議での有識者委員を歴任。サステナビリティ観点での経営戦略、IR、リスクマネジメント、マーケティング、ブランディング、R&D戦略等のアドバイザーや顧問、理事の依頼を、大手上場企業や機関投資家、広告代理店、国際NGOから幅広く受けている。CNN、NHK、日本テレビ等への出演や、フィナンシャル・タイムズ、エコノミスト、日本経済新聞への取材対応、国内・海外での講演も多数。他の著書に『ESG思考』(講談社+α新書)、『いちばんやさしいSDGs入門』(共著、宝島社)。
※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。