消えゆく為替の役割。グローバル化とIT化がもたらす低成長、低金利。日経きっての為替記者がマネー経済のいまと未来を問いかける。

定価:本体850円+税
発売日:2020年04月10日
ISBN:978-4-532-26424-6
並製/新書判/224ページ
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おすすめのポイント

●円・ドル相場は最小の値幅を毎年更新
為替は、国力を映す鏡とされる。1ドル=360円の固定相場の時代から1973年に変動相場制になり、2011年には75円の最高値をつけた時代もあった。

この円・ドルの年始・年末の値幅が毎年小さくなっている。運用のうまみは確実に減っている。
円高になれば、輸出国日本の企業業績が悪くなるというのも、いまや昔。生産のグローバル化は確実に進み、ヘッジは容易になっている。

グローバル化・IT化が国際的な物価の平準化を招き、どこかもかしこも低成長・低金利のオンパレード。モノの価格差がつかないなか、トランプ米大統領が「政治的脅し」で自国を有利に導こうという意図もそこにある。

●低温経済における金融政策の役割とは?
各国がおしなべて通貨安戦争に入り込み、金利は低く張り付いたまま。各国で金融政策が行き詰まり、中央銀行の役割が改めて問われている。

もし、為替相場が動かず、決済の役割だけでよいのであれば、「リブラ」だけで機能するという話も十分なりたつ。ビットコインのような急激な価格変動もなく、まさに理想の「(仮想)通貨」に近い役割を果たすことになるだろう。

その一方で、カーニー英イングランド銀行総裁の「デジタル通貨」構想も波紋を呼ぶ。中央銀行が積極的に関与して、新たな制度を作り出すものだ。
我々が当たり前のものと受け入れている変動相場制も、たかだか50年にも満たない歴史しかない。急速に変わるマネー経済の本質的な変化を伝える。

目次

  1. 序 章 終幕の予兆

    第1章 物価が上がらない

    第2章 保護主義の奔流

    第3章 市場の見えざる手

    第4章 新たなる脅威

    終 章 為替相場の未来

著者・監修者プロフィール

小栗 太(おぐり ふとし)

日本経済新聞社経済部編集委員(金融政策、為替を担当)
1968年生まれ。91年、名古屋大学文学部卒業後、日本経済新聞社入社。経済部、日経ビジネス、ヴェリタス編集部、ヴェリタス編集長等を経て現職

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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