なぜ餓死者が出るほど経済が窮しているのに体制が崩壊しないのか。金正恩はそれを継続できるのか。激しい貧富の格差にもかかわらず反乱も起きない謎に満ちた政治経済システムの真実に日経新聞前ソウル支局長が迫る。

定価:935円(税込)
発売日:2013年12月11日
ISBN:978-4-532-26222-8
並製/新書判/224ページ
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おすすめのポイント

なぜ餓死者が出るほど経済が窮しているのに体制が崩壊しないのか。金正恩はそれを継続できるのか。激しい貧富の格差にもかかわらず反乱も起きない謎に満ちた政治経済システムの真実に日経新聞前ソウル支局長が迫る。

北朝鮮関連書籍は多いがほとんどが政治か社会問題がテーマ。経済に重点を置いた本はこの本のみです。

目次

  1. 第一章 「遺訓」と「独自色」で揺れる金正恩統治
     側近7人衆の明暗
     原則は「遺訓統治」
     祖父の権威にすがる
     独自色を出そうともがく
     改革の手本は10年前に
     「6・28措置」の試み
     カギを握る首相交代
     王族・党・軍しのぎ合い

    第二章 北朝鮮経済、生き残った理由
     体制を支える「非公式経済」
     閉塞状況の食糧事情
     特権層は「運命共同体」
     忠誠をつなぐ「10億ドル」
     権力の源泉は密告制度
     軍より強い「護衛司令部」
     譲歩小出し、見返り要求
     忠誠を誓わせるアメとムチ
     金正日式の政治手法
     最後まで権力にしがみついた理由

    第三章 ヤミ経済を支える外貨稼ぎ
     拡大を続ける武器輸出
     麻薬から偽札、偽タバコまで
     労働輸出大国
     首脳会談もカネ次第
     ドル箱の開城・金剛山
     熱心な経済特区開発
     幻の南北合意

    第四章 ロイヤルファミリーは大富豪
     秘密資金はGDPに匹敵?
     遺体を永久保存する理由
     平壌地下の「秘密トンネル」
     ヘネシーの上得意客
     金融制裁に猛反発した理由

    第五章 軍と党、終わりなき主導権争い
     人民軍株式会社
     カネがかかる核・ミサイル
     カネ儲けも「先軍」
     豊富な地下資源に食指
     「脱北兵」が続出
     熾烈な主導権争い

    第六章 飢える地方、広がる格差
     人糞さえ奪い合い
     増える脱北リピーター
     工場が副業を奨励
     忙しい動員や学習
     頼みの「親族訪問」
     途絶えた配給
     庶民の命をつなぐ市場
     賄賂で生きる人々

    第七章 台頭する新興富裕層
     携帯200万台超え
     やまぬ韓流旋風
     あるピアニストの告白
     平壌は「ショーウィンドー都市」
     広がる新ビジネスの種
     金一族より金持ち」30人
     デノミの狙いは新興富豪つぶし
     空から月給が降ってくる

    第八章 しかたなく「中国隷属」
     距離を置く中国
     金正恩体制の命脈握る
     狙いは「不凍港」
     「経済従属」を懸念
     牽制でロシア接近
     南北をつなぐハイウエー
     「開放」でせめぎ合い

    第九章 熾烈な「後ろ盾」競争、今なお
     本当は後継を嫌がった?
     血を流す権力継承
     「血の結束」頼み
     心残りは「経済再建」
     たまるマグマ
     「サイバー強国」の脅威
     空回りする政策

    おわりに

著者・監修者プロフィール

山口 真典(やまくち まさのり)

日本経済新聞社編集局アジア部次長。1990年日本経済新聞社に入社、ソウル支局、政治部、ソウル支局長などを経て現職。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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