たった1000 字ほどの文章に込めた万感の思い―。1971年の8代目桂文樂から、2012年12月に亡くなった小沢昭一まで、昭和・平成を代表する名人名優たちへの追悼文を通して、この人たちと同時代を生きた幸せをかみしめる。

さようなら 昭和の名人名優たち

定価:935円(税込)
発売日:2013年04月10日
ISBN:978-4-532-26195-5
並製/新書判/224ページ
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たった1000 字ほどの文章に込めた万感の思い―。1971年の8代目桂文樂から、2012年12月に亡くなった小沢昭一まで、昭和・平成を代表する名人名優たちへの追悼文を通して、この人たちと同時代を生きた幸せをかみしめる。

いずれ劣らぬ個性の持ち主の59 人を収録。短い文章で、その人の業績から、人となり、評価まで、ユーモアを交えて温かく綴った著者の名人芸を堪能できます。

目次

  1. まえがき 3



    桂文樂 1971年12月12日没    気品と正確な藝 15

    柳家金語樓 1972年10月22日没  落語で出発し落語で終わる 17

    古今亭志ん生 1973年9月21日没  感動的「藝人に徹した一生」 19/落語が生きて歩いていた 20

    大宮敏充 1976年12月23日没   浅草と心中してしまったデン助 23

    三遊亭圓生 1979年9月3日没    登り詰めた最高峰 26

    林家三平 1980年9月20日没    サービスに疲れ倒れた壮烈な藝人 28

    越路吹雪 1980年11月7日没    「女優」として死んだうたい手 30/越路さんの麻雀 32

    中村翫右衛門 1982年9月21日没  その政治的な生涯 36

    文野朋子 1987年7月19日没    女優らしい見事な死 39

    宇野重吉 1988年1月9日没     かなしい走馬燈 42

    藤山寛美 1990年5月21日没    旺盛なサービス精神 47

    太地喜和子 1992年10月13日没  奔放な藝で新劇界に新風 50/その裏に繊細な感性 52

    鳳啓助 1994年8月8日没      藝人魂でテレビ界に義理果たす 56

    金子信雄 1995年1月20日没    残した思い 58

    フランキー堺 1996年6月10日没  八面六臂のマルチタレント 61

    橘家三蔵 1997年2月3日没     おっとりした持ち味 64

    杉村春子 1997年4月4日没     座右の銘は『女の一生』の台詞 66

    勝新太郎 1997年6月21日没    最後の役者バカ 69

    内海好江 1997年10月6日没    正統派の矜持貫く 72

    石井均 1997年12月31日没    いまどきの藝人にない頑固さ 75

    須賀不二男 1998年7月20日没   万年青年のモダニズム 78

    三木のり平 1999年1月25日没   ムダそぎ落とした境地へ 81/珍なるスタイルに鋭い批評精神 83

    由利徹 1999年5月20日没     輝いていた時代の藝  87

    瀧澤修 2000年6月22日没     藝に生き、藝に殉じる 89/「豊かな時間」を感じる藝 93

    ミヤコ蝶々 2000年10月12日没  賞の似合わないひと 96

    桂三木助 2001年1月3日没     高座の裏にひそむ深淵 99

    マルセ太郎 2001年1月22日没   マルセの悲劇 102

    三波春夫 2001年4月14日没    句会での笑顔 106

    古今亭志ん朝 2001年10月1日没  あまりに若すぎる死 109/傑出した”正統派”111

    江戸家猫八 2001年12月10日没  『従軍被爆体験記』の強烈な印象 114

    旭輝子 2001年12月31日没    忘れられない『最後の伝令』 116

    柳家小さん 2002年5月16日没   春風駘蕩 藝と生きる 118/晩年にこそ「藝の究極」 122

    坊屋三郎 2002年5月25日没    テレビCM一本で家が建った 125

    笈田敏夫 2003年9月2日没     群を抜いたダンディぶり 128

    島田正吾 2004年11月26日没   「静」なる仮面の下の激しさ 131

    桜むつ子 2005年1月23日没    永井荷風のご贔屓女優 133

    ポール牧 2005年4月22日没    しごく生真面目なひと 136

    三笑亭夢樂 2005年10月28日没  おのれを知る醒めた「おじさん」 139

    三遊亭圓彌 2006年4月29日没   居場所を心得た本寸法 142

    藤岡琢也 2006年10月20日没   物怖じ知らぬ関西人気質 145

    仲谷昇 2006年11月16日没    野球では人柄が一変 148

    岸田今日子 2006年12月17日没  クールにつきる演技スタイル 151

    北村和夫 2007年5月6日没     愛敬ある男っぽさ 154

    南風洋子 2007年8月19日没    戦後新劇の申し子 157/身についたはなやかな雰囲気 159

    フランク永井 2008年10月27日没 フランクとの最後の夜 162

    三遊亭圓樂 2009年10月29日没  技術を超えた存在感 164/呵呵大笑の裏に冷静さ 166

    森繁久彌 2009年11月10日没   個性生かし天才的な演技 169/人生にこの国の歩みを映す 171

    水の江瀧子 2009年11月16日没  タアキイの爽快感 174

    田辺一鶴 2009年12月22日没   ばかばかしくて面白い講談 177

    北林谷栄 2010年4月27日没    見え隠れした知的感性 180/紫煙くゆらせ悠然と闊歩 182

    長岡輝子 2010年10月18日没   西欧的感性持つ「詩人」 185

    高峰秀子 2010年12月28日没   撮影所が生んだ輝き 187

    立川談志 2011年11月21日没   追従許さぬ「個」の藝 190/「落語家」世に知らしめた 192

    淡島千景 2012年2月16日没    相手を立てるたしなみ 195

    中村雀右衛門 2012年2月23日没  兵役経験した最後の歌舞伎役者 198

    山田五十鈴 2012年7月9日没    婦道離れ「をんな」を描く 200

    大滝秀治 2012年10月2日没    熟成された固有の魅力 203/満身創痍で仕事続ける 205

    森光子 2012年11月10日没    波瀾の昭和婦人像を体現 208/栄誉の冠頂き、遠くへ 212

    小沢昭一 2012年12月10日没   人生を旅するひと 215

著者・監修者プロフィール

矢野 誠一(やの せいいち)

1935年東京生まれ。文化学院卒。演劇・演藝評論家、エッセイスト。菊田一夫演劇賞、読売演劇大賞の選考委員をつとめる。『志ん生のいる風景』『三遊亭圓朝の明治』『舞台人走馬燈』『昭和の藝人 千夜一夜』『昭和の東京 記憶のかげから』など、著書多数。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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