人類の歴史は「食糧増産→土壌の悪化→ブレイクスルー→人口増→食料危機」の繰り返しだった。人類は再び危機を乗り超えられるのか。

食糧と人類
飢餓を克服した大増産の文明史

定価:1,210円(税込)
発売日:2021年04月05日
ISBN:978-4-532-24002-8
並製/A6判/392ページ
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おすすめのポイント

2016年1月に刊行された同名書の文庫化。

○都市の夜景を彩るライト、地平線まで広がる穀物畑……空から眺めれば、人類の活動の痕跡は至るところにみられる。人間は生息数を何倍にも増やし、生息分布を拡大したという意味において、生物界における極端な成功例である。何十億人もの人々のための食料生産と住宅供給は、地球を変える巨大な力になっている。
数万年前までは他の動物と同様に野生動植物の狩猟と採取にだけ頼っていた人類が、なぜ食料生産に成功し、爆発的に生息数を増やすことができたのか? 本書は、コロンビア大学教授でマッカーサー・フェローでもある著者が、人類が自然をコントロールし、食料生産を増やしていった過程を歴史的観点から描くもの。

○これまで人類は、大河の恵み、焼畑、鶏糞や屎尿など肥料の工夫、そして近代以降は種や品種の改良と化学肥料、農薬の発明によって、食料危機を何度となく乗り越えてきた。一方でこの100年の急激な食料増産は記録的なペースだった。その結果、人口急増、肉食の横行、土壌の疲弊、水不足、食料供給の不平等といった数々の問題が起きている。私たちはこうした難問をどう解決していくのか? 本書はSDGSの半分以上の項目に関係する内容であり、人類史レベルで持続可能な未来を考えていくうえで必須の本といえる。

目次

  1. プロローグ 人類が歩んできた道

    第1章 鳥瞰図--人類の旅路のとらえかた

    第2章 地球の始まり

    第3章 創意工夫の能力を発揮する

    第4章 定住生活につきものの難題

    第5章 海を越えてきた貴重な資源

    第6章 何千年来の難題の解消

    第7章 モノカルチャーが農業を変える

    第8章 実りの争奪戦

    第9章 飢餓の撲滅をめざして--グローバル規模の革命

    第10章 農耕生活から都市生活へ

著者・監修者プロフィール

ルース・ドフリース(るーす・どふりーす)

コロンビア大学教授
地理学者として、地球表面が農業やそのほかの人間の土地利用によっていかに変化してきたかを衛星写真を用いて研究。研究は高く評価されており、2006年には米国科学アカデミー会員に、2007年にはマッカーサー・フェローシップに選出(各分野で年1名だけ選出される)。セントルイスのワシントン大学を優等学位で卒業後、ジョンズ・ホプキンス大学で博士号を取得。コロンビア大学では持続可能な開発を教えている。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

小川 敏子(おがわ としこ)

翻訳家
東京生まれ、慶應義塾大学文学部英文学科卒業。小説からノンフィクションまで幅広いジャンルで活躍。ルース・ドフリース『食糧と人類』、ジャレド・ダイアモンド『危機と人類』(共訳)、アンドリュー・マカフィー『MORE from LESS』ほか訳書多数。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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