戦争犯罪は「命令だった」で免罪されるか。戦勝国が敗戦国を裁くことができるか。捕虜・市民の虐待、慰安婦・強制労働、無差別爆撃……決して風化させてはならない残虐行為は戦後70年の今も形を変えて続いている。
ISBN:978-4-532-19771-1
560ページ
おすすめのポイント
戦争犯罪は「命令だった」で免罪されるか。戦勝国が敗戦国を裁くことができるか。捕虜・市民の虐待、慰安婦・強制労働、無差別爆撃……決して風化させてはならない残虐行為は戦後70年の今も形を変えて続いている。
国立公文書館が公開した裁判記録を、戦史研究の第一人者が読み解く。戦後70年を機に、戦争の本質を冷静に見つめるために最適な書。
目次
- 序 章 「日本人の写し絵」としてのBC級裁判
第1章 無為徒食を許さず――捕虜の虐待
第2章 憤怒と非難の只中に――市民の虐待
第3章 斬首は博愛の情――裁かれた武士道
第4章 この罪、天地に愧ずべし――非人道的行為
第5章 戦争だから仕方ない――無差別爆撃の不条理
第6章 報復の連鎖を断つために
解説 未決のBC級裁判 井上寿一
著者・監修者プロフィール
1930年東京生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋に入社。『週刊文春』『文藝春秋』編集長、専務取締役を経て作家に。『激石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞、『ノモンハンの夏』で山本七平賞、『昭和史』で毎日出版文化賞特別貨を受賞。『日本のいちばん長い日』『聖断』『聯合艦隊司令長官 山本五十六』『日露戦争史』(全3巻)など昭和史を中心とした近現代史の著書多数。
※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。
1939年北海道生まれ。同志社大学文学部卒、ノンフィクション作家。『昭和史を語り継ぐ会』主宰。『昭和史講座』刊行などの昭和史研究で菊池寛賞受賞。主な著書に『昭和陸軍の研究』『東條英機と天皇の時代』『「特攻」と日本人』『あの戦争は何だったのか』『天皇』『日本原爆開発秘録』、11巻目を数える「昭和史の大河を往く」シリーズなどがある。
※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。
1932年山口県生まれ。東京大学法学部卒。現代史家。大蔵省入省後、米国留学、防衛庁勤務などを経て、プリンストン大学客員教授、拓殖大学教授、干葉大学教授、日本大学教授を歴任。『昭和史の謎を追う』で菊池寛賞、『明と暗のノモンハン戦史』で毎日出版文化賞を受賞。『日中戦争史』『南京事件』『日本人捕虜』『慰安婦と戦場の性』など近現代史の著書多数。
※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。
1961年大阪生まれ。86年日本経済新聞社に入社。東京、大阪の社会部で警視庁、大阪府警、法務省などを担当し編集委員(宮内庁担当)。元宮内庁長官の「富田メモ」報道で2006年度新聞協会賞を受賞。著書に『非常時とジャーナリズム』『焦土からの再生――戦災復興はいかに成し得たか』『天皇と葬儀――日本人の死生観』『熱風の日本史』、共著に『「東京裁判」を読む』など。
※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。