第二次大戦の戦勝国が敗戦国・日本の戦犯を断罪した裁判は文明の裁きなのか? 戦後日本人に決定的な影響を与えた「東京裁判史観」を超えて、国立公文書館資料から裁判の本質に迫る。解説・加藤陽子(東京大学教授)。
ISBN:978-4-532-19645-5
並製/A6判/544ページ
おすすめのポイント
第二次大戦の戦勝国が敗戦国・日本の戦犯を断罪した裁判は文明の裁きなのか? 戦後日本人に決定的な影響を与えた「東京裁判史観」を超えて、国立公文書館資料から裁判の本質に迫る。解説・加藤陽子(東京大学教授)。
埋もれていた裁判記録を専門記者と二人の戦後史のエキスパートが徹底的に読み込み、東京裁判を「歴史」として位置付ける刺激的な試みです。
目次
- 序 章 歴史の書庫としての東京裁判
第1章 基本文書を読む
第2章 検察側立証を読む
第3章 弁護側立証を読む
第4章 個人弁護と最終論告・弁論を読む
第5章 判決を読む
第6章 裁判文書余録
あとがき
解説
注
参考文献
著者・監修者プロフィール
1930年東京生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋に入社。『週刊文春』『文藝春秋』編集長、専務取締役を経て作家に。『激石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞、『ノモンハンの夏』で山本七平賞、『昭和史』で毎日出版文化賞特別貨を受賞。『日本のいちばん長い日』『聖断』『聯合艦隊司令長官 山本五十六』『日露戦争史』(全3巻)など昭和史を中心とした近現代史の著書多数。
※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。
1939年北海道生まれ。同志社大学文学部卒、ノンフィクション作家。『昭和史を語り継ぐ会』主宰。『昭和史講座』刊行などの昭和史研究で菊池寛賞受賞。主な著書に『昭和陸軍の研究』『東條英機と天皇の時代』『「特攻」と日本人』『あの戦争は何だったのか』『天皇』『日本原爆開発秘録』、11巻目を数える「昭和史の大河を往く」シリーズなどがある。
※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。
1961年大阪生まれ。86年日本経済新聞社に入社。東京、大阪の社会部で警視庁、大阪府警、法務省などを担当し編集委員(宮内庁担当)。元宮内庁長官の「富田メモ」報道で2006年度新聞協会賞を受賞。著書に『非常時とジャーナリズム』『焦土からの再生――戦災復興はいかに成し得たか』『天皇と葬儀――日本人の死生観』『熱風の日本史』、共著に『「東京裁判」を読む』など。
※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。