なぜ、米国の不動産ローン危機が100年に1度の世界経済危機に拡大してしまったのか? 危機の勃発から米ビッグ3への資本注入などの直近の動向まで、日経新聞記者が、世界金融危機のすべてを解説する「決定版」。

定価:本体714円+税
発売日:2009年03月04日
ISBN:978-4-532-19485-7
並製/A6判/384ページ
購入画面へ進む

おすすめのポイント

なぜ、米国の不動産ローン危機が100年に1度の世界経済危機に拡大してしまったのか? 危機の勃発から米ビッグ3への資本注入などの直近の動向まで、日経新聞記者が、世界金融危機のすべてを解説する「決定版」。

勃発から最新の政策対応まで、大型グラフ、表、キーワード解説をまじえ、全プロセスを冷静、詳細に解説。

目次

  1. まえがき

    第1章 世界経済に未曾有の嵐
    1深まる危機――膨らむ損失、見えない出口
    百年に一度の事態/議長試算の十倍/日本よりは速く/監督は二五%だけ
    2火の粉、日本にも
    救世主/誤算/暗転/三重苦

    第2章 塗り替わる金融勢力地図
    1緊迫の十日間
    第一幕「存続か、退場か」/第二幕「緊急会合」/第三幕「新たな波乱」
    2危機の予兆
    はじまりは〇七年二月八日/ベアー・スターンズ、モノライン失速
    3米政府の誤算――塗り替わる金融地図
    どこでどう読み違えたのか/ぶれる方針、つのる不信感/つまずく「ポールソン人事」
    4行き過ぎた投資銀行
    七十年に歴史の幕/レバレッジ体質への道/バブルへの一線を越えた理由
    強気の戦略の二つの誤算/ルービニ氏の予言
    5欧州にも飛び火
    火の手はノーザン・ロックから/火の粉はユーロ圏へ/火の手は一挙に拡大
    いつまで勝ち組でいられるか

    第3章 政策の迷走 危機を増幅
    1米、後手に回った政策対応
    自滅と楽観/「取引は不成立だ」/迷走する金融安定化法案/漂流する目的
    ずれる焦点/こじれるビッグスリー問題/焦点は財政出動へ
    2欧州主導、個別救済から包括策へ
    素早い英国の対応/二つの火種/国境を越える危機への対応
    3バーナンキの十五カ月――アクティビストの憂鬱
    米国史上初のゼロ金利/「アクティビスト・ベン」/膨張するFRBのバランスシート
    4転機のサミット――自由から規制へ
    G20――主役交代の予感/もはや一枚岩ではない

    第4章 危機の源流 破綻の芽は随所に
    1マエストロの誤算――超低金利政策の功罪
    「私は過ちを犯した」/分岐点は二〇〇二年/デフレとの戦いの後遺症
    2規制緩和が裏目に
    規制の網から漏れる新商品/批判浴びる格付け会社/総合金融化路線の盲点
    3サブプライムローン問題
    焦げ付きを誘発する仕組み/砂上の楼閣の「リスク分散」/不透明さが生み出す連鎖破綻
    4住宅公社――半官半民で肥大化、バズーカ砲で救済
    グリーンスパン前議長の警鐘/見え始めた限界/「魔物」を国有化

    第5章 株急落 逃げ惑うマネー 
    1株急落 世界の時価総額二十九兆ドル消滅
    2日本株戦後最大の下落率――外需冷え込み輸出企業痛手
    3リーマン破綻 日本でも爪跡深く
    4主役入れ替わった株式市場――新興国の痛手大きく
    5「まさか」の連続――模索続くリスク管理

    第6章 外為・原油市場にも大激震
    1ドル円相場急騰 十三年ぶり八七円台に突入
    2欧州・アジア通貨 大幅安
    3商品 急騰から急落へ
    4金融危機で金、プラチナ価格逆転

    第7章 悩める中央銀行
    1新局面の国際協調――政策のほころび突く為替市場
    決断迫った円高/各国にドル供給/新たな国際協調
    2金融政策、手詰まり感――ゼロ金利目前 当局の焦り
    FRB目標割る
    3新たな懸念に警鐘――膨らむ資産 劣化の恐れ
    FRBは二・四倍/ドル信認低下も
    4共鳴し合う危機対策――「非伝統的」手段に脚光
    5「量的緩和」と一線、新政策の模索続く
    6繰り返される危機――バブル対応、答え見えず
    大局的に監視

    第8章 そして世界同時不況
    1急減速!!日本経済――外需不振がニッポン揺らす
    忍び寄る不況の影/自動車不振のインパクト/GDPはどう変化したか
    景気判断の推移/理念なき財政出動へ
    2危機の波紋、萎縮するマネー
    日銀の二正面作戦/追加的対応策は何が可能か/懸念される副作用
    マネー正常化のためにとるべきリスクは
    3縛られた麻生政権
    シナリオは静かに狂い始めた/解散先送りを決断
    4どこまで悪化、欧米経済
    スペイン――国外マネーへの依存が裏目/ドイツにも金融危機の影
    三極経済そろってマイナス/病める米国経済/ドルに翻弄されたフランス
    5景気刺激策、競い合う
    米、異例の措置/EUが動いた/臨戦態勢で財政投入
    6米自動車大手救済
    迷走の果て「延命策」/二社につなぎ融資――税金投入に批判、曲折
    保護主義の影――欧州、相次ぎ支援策/名門、経営厳しく

    第9章 激震の新興・中小国
    1BRICs――世界の牽引役に変調の兆し
    中国――改革開放三十年目の試練/インド――内需主導型成長も減速
    ロシア――国家管理強まる懸念/ブラジル――頼みは消費
    2逆流する投資資金――暗転する国民生活
    アイスランド――「金融立国」の夢破れる/ハンガリー――「ユーロ圏入り」期待しぼむ
    パキスタン――外貨流出、破綻の瀬戸際/ウクライナ――自国民の「パニック売り」懸念
    韓国――個人の資金運用暗転/デンマーク――独自通貨の維持コスト重く
    アルゼンチン――金融界の孤島にも押し寄せる荒波
    3難航する資金調達――大型プロジェクトにブレーキ
    中東――資金調達難に原油安が追い打ち/東南アジア――大型開発の撤回・遅延相次ぐ

    金融危機をめぐる主な動き

著者・監修者プロフィール

日本経済新聞社(にほんけいざいしんぶんしゃ)

関連著者・監修者 商品

もっと見る

now loading

同じジャンルの商品

もっと見る

now loading