国境が薄れ「新しい中世」へ向かう先進諸国、なお国民国家たらんとする中進国、存亡の危機にあるアフリカなど貧しい国々――。冷戦後の世界の枠組を独自の視点で分析したサントリー学芸賞受賞の名著、待望の文庫化。

新しい中世
相互依存深まる世界システム

定価:本体800円+税
発売日:2003年04月03日
ISBN:978-4-532-19173-3
並製/A6判/362ページ
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国境が薄れ「新しい中世」へ向かう先進諸国、なお国民国家たらんとする中進国、存亡の危機にあるアフリカなど貧しい国々――。冷戦後の世界の枠組を独自の視点で分析したサントリー学芸賞受賞の名著、待望の文庫化。

目次

  1. 文庫版のためのまえがき

    第1章 冷戦とは何であったか
     1 米ソ二極対立としての冷戦
     2 イデオロギー対立としての冷戦

    第2章 ポスト冷戦
     1 冷戦終結の過程
     2 冷戦終結の意味――何が起こるか

    第3章 アメリカの覇権とは何か
     1 覇権と超大国の違い
     2 覇権の機能――国際公共財の提供
     3 覇権の基礎――経済力か総合力か
     4 アメリカの覇権は何をもたらしたか

    第4章 ポスト覇権
     1 衰退するアメリカの覇権
     2 覇権衰退の影響
     3 覇権衰退の理論

    第5章 相互依存が進む世界
     1 相互依存の指標――敏感性と脆弱性
     2 国家間の2つの相互依存
     3 国家と非国家主体の相互依存

    第6章 制度化する相互依存
     1 相互依存の理論
     2 相互依存の管理――国際レジーム

    第7章 現在の世界システムは「新しい中世」?
     1 ヨーロッパ中世の特徴
     2 近代世界システム――普及する近代主権国家
     3 「新しい中世」の登場――ヨーロッパ中世に似た世界システム

    第8章 3つの圏域の相互作用
     1 3つの圏域とは
     2 第1圏域(新中世圏)――複雑に入り組んだ相互依存
     3 第2圏域(近代圏)――国家が重要な主体として存続
     4 第3圏域(混沌圏)――崩壊する秩序
     5 3つの圏域の相互作用

    第9章 アジア・太平洋――「新しい中世」と「近代」の対決
     1 3つの問題群
     2 アジア・太平洋における「近代」
     3 アジア・太平洋における「新しい中世」

    第10章 日本は何をすべきか
     1 「新しい中世」における国家の役割
     2 日本の役割――対第1圏域政策
     3 重要な日本と第2圏域との関係
     4 対第3圏域政策――平和維持と援助


    文庫版のための補章 9・11事件後の世界を読む
     1 9・11事件が証明した「新しい中世」
     2 イラクと北朝鮮――「近代」と「新しい中世」の併存

    あとがき

著者・監修者プロフィール

田中 明彦(たなか あきひこ)

政策研究大学院学長
1954年生まれ。77年東京大学教養学部卒業、81年マサチューセッツ工科大学でPh.D(政治学取得)。84年東京大学教養学部助教授。同大学東洋文化研究所助教授、教授、同所長、JAICA理事長を経て現職。『新しい「中世」』『世界システム』『安全保障』などの著書がある。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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