通商産業事務次官、大平正芳首相の秘書官として、日米繊維交渉、石油危機、日米貿易摩擦、プラザ合意など、高度成長期における日本の通商産業政策を担ってきた著者の人生哲学と、日本復権のための提言!

ジャパナビリティ 世界で生き抜く力
私の履歴書

一般財団法人地球産業文化研究所顧問、学校法人東洋大学総長 福川伸次
定価:1,980円(税込)
発売日:2021年07月05日
ISBN:978-4-532-17706-5
上製/四六判/262ページ
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おすすめのポイント

私は、日本社会には伝統的に優れた「ダイナミズム」があると考えてきた。
それは、内外の知を融合して新しい知を作り、人と人との間柄を大切にして信頼関係を築き、絶えず自己の研鑽を通して資質を磨き、自然との共生を図って美を追求する能力──私はこれを「日本力(ジャパナビリティ)」と呼ぶ。
それが20世紀後半の日本経済の目覚ましい発展の源泉となった。(著者「はじめに」より)

目次

  1. 第1部 私の履歴書

    【生い立ち編】
    1 日本の盛衰と並走
    2 目前で炎上した東京駅
    3 北京で見た日本兵の蛮行
    4 中学の勤労動員で砂運び
    【コラム1】敗戦の悲劇を越えて
    5 終戦後、戻った日常
    【コラム2 こころの玉手箱】左利きのファーストミット
    6 世相映す法律相談に衝撃

    【通産省時代】
    7 アラビア石油の設立に鉱山局で携わる
    8 高度経済成長 仕事の傍らテニス、スキー
    9 官僚たちの夏 特振法に金融界は大反対
    10 JETROのアムステルダム駐在員に
    【コラム3 こころの玉手箱】オランダで弾いたチェロ
    11 運河殺人事件 捜査に協力も迷宮入り
    【コラム4】オランダでの体験
    12 大平通産大臣の秘書官に 思慮深き政治家
    13 日米繊維交渉、沖縄返還めぐり密約説
    14 新日鐵設立構想 大型合併で通産省 vs. 経済学者
    15 くたばれGNP 公害防止技術に優遇税制
    16 石油危機 生活必需品が消え「X作戦」
    【コラム5】毛沢東時代の中国
    【コラム6】石油危機をめぐる危機管理
    17 大平首相の秘書官に 石油危機が再来
    【コラム7 こころの玉手箱】国民目線の哲学を持った政治家
    18 一般消費税構想 衆院選敗北で40日抗争
    19 大平首相、訪中で大歓迎
    20 内閣の不信任案可決に衝撃
    21 大平氏、夜中に容体急変
    【コラム8】大平首相の政治思想
    22 夕張炭鉱で事故93人犠牲の現場へ
    23 日米貿易摩擦 自動車輸出規制を受け入れ
    【コラム9】国際コミュニケーション
    24 プラザ合意 輸入増など構造改革を練る
    25 事務次官に 寝耳に水の東芝機械事件
    26 内需拡大策 大蔵省を説得し対策6兆円

    【第二の人生】
    27 3つの目標 企業経営の難しさを痛感
    【コラム10】難航した中央銀行改革
    28 日中関係 調査団で交流や投資を後押し
    【コラム11】中国人の豊かな発想
    29 愛知万博に冷凍マンモス
    【コラム12】観光立国懇談会
    【コラム13】「新日本様式百選」
    30 文化のパワー 今こそ「日本力」を生かそう
    【コラム14】教育改革の展開
    【コラム15】変わらない日本? 変われない日本?
    【コラム16】ジャパナビリティを高めよう

    第2部 講演録・寄稿編

    日本の産業政策の変遷と評価
    1 産業政策の概念
    2 日本経済の発展と産業政策
    3 産業政策の具体的展開
    4 産業政策の評価と進化
    5 新しい産業政策の展開

    令和の時代に何を期待するのか──信頼、創知、文化
    1 令和、新時代の香り
    2 信頼の時代
    3 創知の時
    4 文化の時代

    大平正芳首相の政治思想と日中関係進化への途
    1 大平正芳首相の思想体系
    2 世界で何が起こっているか
    3 グローバリズム再生
    4 日中関係進化への途

    変化する世界の環境エネルギー構造と日本の対応の発展
    1 深刻化する異常気象
    2 変貌する新エネルギー市場
    3 不安定性を増す国際石油市場
    4 日本の環境エネルギー構造の改革

    第3部 資料編

    『日本の選択』──「ニューグローバリズム」への貢献と「新・産業文化国家」の選択
    はじめに
    歴史的転換点に立つ日本
    1 世界を支える秩序の動揺と再編成へのうねり
    2 日本の大国化と摩擦の新局面
    3 日本社会の変容と新しい価値観の模索
    4 歴史的転換点に立つ日本の進路

著者・監修者プロフィール

福川 伸次(ふくかわ しんじ)

一般財団法人地球産業文化研究所顧問
学校法人東洋大学総長
1932年生まれ。55年東京大学法学部卒業、通商産業省(現・経済産業省)入省。64年ジェトロ・アムステルダム駐在員、68年通商産業大臣秘書官、78年内閣総理大臣秘書官。80年資源エネルギー庁石炭部長、82年貿易局長、83年大臣官房長、84年産業政策局長、86年に通商産業省事務次官。退官後、88年通商産業省顧問、財団法人地球産業文化研究所顧問(現職)、90年株式会社神戸製鋼所代表取締役副社長、94年同代表取締役副会長、株式会社電通顧問及び株式会社電通総研研究所長、2002年日本産業パートナーズ代表取締役会長(現職)、03年学校法人東洋大学理事、05年財団法人機械産業記念事業財団会長、12年一般財団法人高度技術社会推進協会顧問、学校法人東洋大学理事長、14年KDDI株式会社取締役、18年学校法人東洋大学総長(現職)などの要職を歴任。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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