アジアは先進地域で、後進地域だったヨーロッパが何百年もかけて逆転した! 教科書では学べない新知識が満載のスリリングな世界史。
ISBN:978-4-532-17638-9
並製/四六判/244ページ
おすすめのポイント
◆目からうろこの意外な世界史、面白くなくては歴史学ではない!
世界史を5000年の長さでとらえると、国際的なヘゲモニー(覇権)をめぐる壮大なドラマが見えてくる。EUのような地域統合を先取りした中国を中心とする「先進地域アジア」を、劣悪な環境下にあった後進地域ヨーロッパがなぜ逆転できたのか。そして21世紀、再びアジアがヘゲモニー奪還に挑む構図は、この先どこへ向かうのか。人類の誕生、秦・漢の成立から、大英帝国、アメリカの時代、「一帯一路」までの興亡史をコンパクトかつスリリングに説き起こす、かつてない世界史解説書です。
○なぜか日本人は「アテネ」を過大評価している
○秦の始皇帝は、EUの先取りをして地域経済統合をしていた
○グーテンベルクの活版印刷発明は、経済の革命だった
○大英帝国が繁栄したのは「手数料資本主義」のおかげ
○アメリカは国連や世界銀行など国際機関を利用して世界の覇権を握った
○「一帯一路」では中国はヘゲモニー国家にはなれない……
「意外な真実」から世界の歴史の裏側を覗けば、現在の国際社会の秩序、未来の姿も浮き彫りになります。
目次
- Part.Ⅰ 人類が誕生して世界はどう変わったか
1 人類の誕生
2 文明の伝播
3 農耕生活が引き起こした問題
4 中国の興隆
5 唐から元へ
Part.Ⅱ ヨーロッパ世界の形成
6 古代地中海世界
7 中世ヨーロッパとイスラーム世界
8 イタリアからポルトガルへ
9 大西洋経済形成とヨーロッパの台頭
10 情報の非対称性が少ない世界へ
11 オランダのヘゲモニーとヨーロッパ経済の発展
Part.Ⅲ ヨーロッパの台頭からアジアの再興まで
12 アジアの海の一体化
13 イギリスの工業化からヨーロッパ大陸の工業化まで
14 縮まった世界とイギリスの役割
15 電信がイギリスのヘゲモニーをつくった
16 20世紀の世界とアメリカのヘゲモニー
17 戦後のアジア再興から一帯一路まで
著者・監修者プロフィール
京都産業大学経済学部教授
大阪市生まれ。1987年同志社大学文学部文化学科卒。93年同大学院博士課程中退。96年京都産業大学経済学部講師、2000年助教授、2007年教授。09年「北方ヨーロッパの商業と経済 1550-1815年」で大阪大学文学博士。
※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。