百貨店、スーパー、コンビニ、製造小売業、デジタル破壊――。流通を半世紀にわたって直視してきた研究者が、商業の興亡と未来を描く。

コマースの興亡史
商業倫理・流通革命・デジタル破壊

定価:3,850円(税込)
発売日:2021年10月08日
ISBN:978-4-532-13519-5
上製/四六版/400ページ
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おすすめのポイント

日本の近代化が始まる明治維新から数えて150有余年、筆者はそのほぼ3分の1に相当する長い間、流通・マーケティング研究に関わってきました。本書は、明治・大正から昭和・平成を経て、令和に至るコマース(商業)の近現代史をたどり、それぞれの時代の商業の特質を描き出します。
本書は、小売商業者の経営革新行動を中心に分析。具体的には小売商業者の経営革新行動を分析するフレームワークとして小売事業モデルを提示し、なぜその経営主体が存在し、どのように社会に貢献するのかを示す基本理念、それをどのような事業の形にして競争を勝ち抜くのかという市場戦略、そして戦略を実行し収益を上げる小売業務システムの3層からなる分析枠組みを設定します。戦後小売りビジネスモデルの興亡史という側面も持ちます。
それにより流通革命期におけるダイエーに代表される総合量販店の成長と凋落、セブン‐イレブン・ジャパンやファーストリテリングなど専門量販店の持続的な躍進を分析し、小売企業の成長戦略のための基本的な指針を示します。
デジタル破壊、オムニチャネル化、プラットフォームなどの先端的動きについても分析し、最後に、流通・マーケティングの視点から、対面形式による商業の重要性、それがデータ・技術に置き換わる時代の商業倫理ならびに情報倫理のあり方を考えます。

目次

  1. 序 章 「だれもが商人になる」商業社会の到来

    第1章 コマースの3つの分水嶺――商業近代化の西欧モデル

     Ⅰ 近代社会 商業倫理の確立期――繁盛店の時代
    第2章 日本商業倫理思想の源流

     Ⅱ 高度産業社会 流通革命期――チェーンストアの時代
    第3章 流通革命への挑戦と挫折――中内功と渥美俊一の「同行二人」

    第4章 小売事業モデルの革新論――分析枠組みの提示 

    第5章 スーパーマーケットの業務システム革新――関西スーパー、サミット、ヨークベニマル

    第6章 コンビニエスストアの創造的な連続適応――セブン‐イレブン・ジャパン

    第7章 製造小売業モデルの経営革新――ファーストリテイリング

    第8章 流通革命期の総括――小売事業モデルの比較分析

     Ⅲ デジタル社会 デジタル破壊期――オムニチャネルの時代
    第9章 流通のデジタルディスラプション――プラットフォーマーの出現

    第10章 小売事業モデルの融合と包摂

     Ⅳ 歴史を貫く基本問題――価値共創と情報倫理
    第11章 経験価値の共創パラダイム

    終 章 商業倫理と情報倫理の一体化

著者・監修者プロフィール

矢作 敏行(やはぎ としゆき)

法政大学名誉教授
1945年生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。日本経済新聞社編集局を経て、90年法政大学経営学部教授(流通論)、2016年退任。現在に至る。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

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