GDPのブレが大きい、成長力を正確に評価できていない--。日本の統計の弱点と改善方法を、統計委員会前委員長を中心に徹底解説。

統計 危機と改革
システム劣化からの復活

定価:本体3,500円+税
発売日:2020年09月17日
ISBN:978-4-532-13508-9
並製/A5判/304ページ
購入画面へ進む

おすすめのポイント

30年にわたる経済の停滞と、それに対して的確な対処が出来なかった一つの理由は、日本経済の急速な構造変化を経済統計が的確に捉えていなかったことだ。1990年代以降に統計を通じた十分な構造変化の把握をしてこなかったために起こった第2の「敗戦」が、現在の停滞であるとも言える。
本書は、GDPの精度改善、統計カバレッジの向上から「毎月勤労統計」問題、統計作成技術の改善まで、日本の統計の課題とその問題解決のための統計改革について、改革の司令塔の前統計委員会委員長を中心に解説。エビデンスにもとづく政策を実現するために不可欠な改革策を具体的に示す待望の統計改革ガイド。
●日本の統計の5つの問題点
1.景気判断のもととなるGDP(四半期GDP速報)や景気関連統計のブレ(ノイズ)が大きい
2.統計のカバレッジが十分ではない: GDPが経済活動を十分に捕捉できていない
3.インフレ率の推計精度が十分ではない
4.日本経済の成長力(潜在成長率・生産性)を正確に評価できていない
5.統計作成プロセスが、日本の社会経済の構造変化に対応していない

目次

  1.  第Ⅰ部 改革頓挫の歴史と新制度変革
    第1章 なぜ統計改革が必要なのか:経済統計への批判と対処

    第2章 現行統計制度の問題点:統計改革で何が変わるのか

     第Ⅱ部 基礎統計調査の全面見直し
    第3章 景気関連統計(動態統計)の精度改善 

    第4章 「毎月勤労統計」問題への対応

    第5章 統計のカバレッジ改善を目指して

     第Ⅲ部 GDP推計の抜本改革
    第6章 四半期別GDP速報(QE)の精度向上

    第7章 GDP年次推計の改善

    第8章 GDPの実質化問題としてのサービス物価統計改革

     第Ⅳ部 「市場」抜き新経済活動と統計作成技術の革新
    第9章 新しい経済活動をどのように捕捉するか

    第10章 統計作成技術の革新を目指して

著者・監修者プロフィール

西村 淸彦(にしむら きよひこ)

政策研究大学院大学教授、政府統計委員会委員長
1953年東京生まれ、75年東京大学経済学部卒業、82年エール大学Ph.D.、83年東京大学経済学部助教授、同教授、内閣府経済社会総合研究所総括政策研究官、日本銀行審議委員、日本銀行副総裁、東京大学大学院経済学研究科教授を経て、現在に至る。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

山澤 成康(やまさわ なりやす)

跡見学園女子大学マネジメント学部教授
1987年京都大学経済学部卒、同年日本経済新聞社入社、97年日本経済研究センター経済分析部研究員、2002年跡見学園女子大学マネジメント学部助教授、09年同教授、16年内閣府経済社会総合研究所上席主任研究員、18年より現職。

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

肥後 雅博(ひご まさひろ)

元総務省参与・元統計委員会担当室次長
1988年東京大学理学部地球物理学科卒業、90年東京大学大学院理学系研究科修士課程修了(地球物理学)、97年ミシガン大学大学院修士課程修了(経済学)
90年日本銀行入行、2004年同行調査統計局経済分析担当総括、08年調査統計局物価統計担当総括、10年調査統計局物価統計課長、11年国際局国際調査課長、12年調査統計局参事役(統計担当)、17年総務省参与・統計委員会担当室次長、19年日本銀行京都支店長

※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。

同じジャンルの商品

もっと見る

now loading